デブと言われ続けた高校生活~インドに学校を作ると決めた大学編
高校編
勉強、部活を繰り返した3年間だった。
部活ではサッカー部に所属した。
小学校の時からサッカーを始めて中学校もサッカー部で
当然高校もサッカー部と決めていた。
中学3年生の時にサッカー部を引退してから
10キロほど太ってしまい、
高校もサッカー部に入部したため、
体力も無くついていくので必死だった。
練習では一部の人からデブ走れとか
心無いことばを言われることも多く、
内心しんどかった。
なぜそんなことを言われないといけないのか
心に大きな傷を負った。
今振り返ると大好きなサッカーなのに
安全基地がなかった点は苦しかったし、
自己肯定感を下げる大きな要因だったかもしれない。
でも小学校、中学校の時も塾の先生や母、
サッカー部の友人が自分に向き合ってくれた人
もいたというのも心の支えであった。
そんな中でも3年間サッカーと勉強に励んだ。
大学は地元の神戸の大学に行くつもりだったが、
なぜか東京に憧れがあった。
神戸か東京の大学に行くかすごく悩んだ結果、
東京の拓殖大学に入学することを決めた。
大学編
僕の転機がやってきたのは大学2年生の時だ。
拓殖大学の国際学部に入学したのだが、
授業で初めて世界には学校にいけない
子供たちがいてごはんも食べれない人がいることを
知って衝撃を受けた。
確かに自分は学校に行きたくないと思ったことは
何回もあるけど、行けない状況がある人が
世界にはいるんだと思った。
僕は何かをしたいと衝動にかられた。
最初に思いついたのは学校を
建設すればいいんじゃないか?と思った。
学校に行き教育を受けることができれば
職業にもつけて、ごはんも食べれるじゃないかと。
よし!学校を建設しようと思った。
でも本当に自分はできるのか。
疑心暗鬼だった。
でも中学受験の時も無理だと言われたけど、
乗り越えることができたじゃないか。
だから大丈夫と自分に言い聞かせた。
そこから自分はFACEBOOKで学校を作りたいと投稿をした。
その投稿をみた大学の先輩が
NPO法人フリーザチルドレンジャパン
を紹介してくれた。
そこから実際に事務所に行き学校を作りたいこと。
どこに学校を作ればいいのか?いくら必要なのか?
色んな事を聞いた。
そしたらインドはアジアで
1番児童労働者が多い国といわれていて、
親の借金のために働いている子供も多く、
インドでは義務教育は6~14歳までで、
その間授業料は無償だが、学校施設の不足、教員の不足、
という問題があった。
また学校を建設するには150万円が
必要だということも知った。
そこから私は拓殖大学チームを立ち上げリーダーとしてと
NPO法人フリーザチルドレンジャパンと協力して
150万円集めることになった。
リーダーをやったこともない右も左もわからない僕が、
当時70名ほどのリーダーとしてやっていくのは大変だった。
想いもある。行動力もある。でもマネージメントする力や、
計画的に物事を進めることがとても苦手だった。
毎日昼休みにコアメンバーと集まって議論したり、
議論したことを70名のメンバーに伝えることに
とても苦戦した。
なんでインドなの?他の国じゃだめなんですか?
どうやって150万円ためるんですか?質問攻めにあった。
一個一個の質問に答えるのも大変だが
集まってくれたチームに思いを伝えることと
現実に落とし込むことの難しさを知った。
一緒にやろうと決めたメンバーに1か月で
40人ぐらいはやめていった。
反省点はものすごく多かった。
どうしたらいいのか、自分の無力さ、
行動力では何にもならない現実を知った。
でも始めたからには最後まで
やり遂げたいと思っていた。
辛くて悔しくて、
何もできない自分に
ショックを受けたのだが、
止まることはできなかった。
自分は何もできない、協力してもらうしかない、
ある意味プライドを捨てた。
残ってくれた人とフリーザチルドレンジャパンの人と
話し合い方向を決めていった。
まずフリーザチルドレンジャパンは
楽しんで活動することを大事にしていた。
なので、その考え方を元に
自分の得意なことを生かして
活動していくことを決め、
私の場合はサッカー大会を開いて
その参加費を学校建設に当てる、
また伝えることが好きなので、
募金活動をするなどしてお金を集めていました。
寒い中、八王子駅に集まって
1時から4時までなどインド学校建設のために
募金お願いしますと訴え続けました。
またインドの文化を知ってもらうために
フェスに参加してチャイなどを販売したり、
服が好きな子は自分の古着を売るなどして
学校建設の費用に充てるなどしてくれました。
また色んな方が協力してくれました。
各地方で募金活動をしてくれたり、
チョコレートを販売していろんな活動を通して
みんなの協力もあり2年間で150万円をためて
インドラジャスタン州に学校を建設することができました。
本当に勉強になったのは
一人の力では何もできないということ。
みんなの協力があって達成する
ということが人生の勉強になった。
また理想と現実はあって想いももちろん大事だが、
それを落とし込んでみんなが
自分事として行動できるのか本当に難しかった。
またみんなのモチベーションを
維持することも至難の業だった。
募金活動をするがもらうお金が少ない日もあったり、
イベントやっても、お金が集まらなかったりして
やる気がなくなっていく、そんな場面も何度も見た。
もちろん自分自身も本当に150万円貯まるのか
不安で仕方なかったこともありました。
でも皆と話しあって自分の想いも伝えさせてもらって
皆で頑張っていく。
その経験は今振り返ると宝物でした。